飲食業の転職って大変ですよね。
長時間労働で休みは少ないから、転職活動をする時間がない!という人も多いはず。
そうなるとまずは退職することからになりますが、体を酷使し続けてきたので、しばらくは働かないでのんびり過ごしたい人や、時間が取れなかったので趣味に没頭したい、旅行に行きたい人、資格をとるために勉強したい人もいるかも知れません。
ですが、一度働いている会社を辞めてから、期間が経って転職活動をはじめるとなると、気になるのがブランクではないでしょうか?
ブランク(空白期間)
長きにわたり終身雇用制が続いてきた日本の社会は、ブランクを嫌がる傾向がありますよね。
ブランクがある人=変わった人
転職が当たり前になった令和の現在でも、こうとらえる風潮は、少なからず残っているのが現実です。
転職、再就職をしたいけれど、ブランクがネックになって、先に進めないのではないですか?
飲食業界でもブランクがあると、面接は不利になるのでしょうか?
もちろんブランクがあることが不利になる場合がありますが、他の業種とはちょっと違った面もあるのが飲食業界です。
輝いた未来にするチャンスは必ずあるはずです。
どのみち就職先を探すのであれば、前向きにいきましょう!
ブランクがあれば採用されない!?
一般的に、働いていない期間が3カ月以上あると、面接で不利になるといわれ、半年以上あると、まず受かることはないとされてきました。
そもそも昔は、一度入社したら定年まで働くのが当たり前だったので、何か月も働いていなかったら、怠けていると思われていたわけです。
でも時代は変わりました。昭和から平成、平成から令和へ。
ちょうど昭和の終りぐらいからフリーターという言葉が生まれ、終身雇用制が崩壊する前兆となったわけですが、時代の変化とともに、その頃とは比べものにならないぐらい、人々の生活は多種多様になっています。
つまり、昔に比べて「ブランクがあるから」というだけで不採用というのは、あまりにも短絡的であるという考え方も生まれてきているわけです。
ブランクがあっても大丈夫!
とはいっても、ブランクの理由や期間の長さにもよりますし、企業は”できれば即戦力が欲しい”ということが前提になります。
例えば、「うつ病」などの精神的な疾患も、世間的に認知されてきたとはいえ、「うつ病で、半年間休養していました。」ということが、受け入れられるのかというと、微妙ですよね?
もちろん面接官
ブランク多すぎ!筆者の転職体験談
筆者は20年以上、飲食業を転々としてきましたが、実はけっこう空白期間があります。
半年1年は当たり前、数年間はまったく違う仕事をしていたりもしました。
普通は在職中に転職活動をする人が多いのでしょうが、筆者はせっかく辞めるのだから、次に就職するまでの時間を楽しもうと思っていたのです。
3カ月間ひたすら体を鍛えたり、長期で海外旅行に行ったり、バイトをしたり、異業種で開業したりもしました。

空白期間なんて大したことじゃないし、適当に説明すれば何とかなると思っていたわけです。
面接ではそれなりに、つつかれたこともあったわけですが、参考までに筆者が飲食業で再就職した例を、いくつかお話しておきます。
①バイトから社員へ
飲食業チェーン店の王道ですが、アルバイトでしばらく働いてから社員になるパターンです。
料理の経験もあって、言ってみればフリーターなので、時間の融通も効くわけですから、まず採用されます。
アルバイトなのできついことも言われないし、けっこう居心地がいい場合も多いです。
オープン店なんかだと、特に楽しかったりもします。
アルバイトだと面接でもあまり細かいことを聞かれないので、ハードルが低いのではないでしょうか。
チェーン店に限らなくても、とりあえずアルバイトで入ってみると、社員にならないかと言われることはよくあることです。
②普通に募集をみて応募する
一定の地域では20店舗ぐらいの某レストランへの再就職でした。
一次面接で人事部長とエリアマネージャー、二次面接で社長と面接という形でした。
その時の履歴書はボロボロで、空白だらけだったので、職務経歴書を別に作ったりして、少しでも見栄えが良くなるように対策をしましたが、やっぱり転職の多さや空白期間を責められた様な気がします。
社長面接でも「なぜ飲食以外の仕事をしていたのか」を聞かれました。
かろうじて合格という感じでしたが、入社してみれば、まともに飲食業で働いた経験がある社員は、ほとんどいませんでした。
③転職サイトのスカウトメールに登録
個人店に毛が生えたような居酒屋への再就職でしたが、これは失敗です。
表向きはおしゃれな居酒屋ですが、ブラック中のブラック。
応募があれば、一応は面接をしますが、ほぼ即採用という感じです。
「転職サイトにバレるとお金を払わないといけないので、採用されたことは言わないように。」ともいわれました。
こういうところは、採用されやすいという面がありますが、結局は続かないので、あまりおすすめできません。
従業員もいろんな意味でヤバい人間が多いのです。
以上が筆者の主な再就職事情でした。
会社が大きくなるほど、空白期間にも厳しくなりますが、バイトから入るなら緩くなるのではないでしょうか。
まったく気にしないところは、それはそれでちょっと不安ですよね。
筆者の個人的な感想としては、再就職前の職場での勤続年数が長かったり、空白期間が長くても1回ぐらいなら、そんなに気にしなくてもいいのではないかという印象です。
飲食はブランクがあっても再就職しやすい!?
ブランクがあると不安な面接ですが、飲食は他の業種にくらべて、再就職しやすいというメリットもあります。
なんといっても飲食業界は人手不足なのです。
・ブランクがあってもOK
最近は”ブランクがある人も歓迎する””転職回数も不問”というような、ブランクがある人が応募しやすい求人も、増えてきました。
※ブランクといっても育児期間を指す場合もあるので、募集要項には注意してください。
・未経験者歓迎
未経験者や異業種からの転職でもいいのなら、経験者ならなおさら歓迎されるかも知れませんよね。
・経験者求む
手に職があると強いということですね。多少のブランクがあっても数年のキャリアがあれば、体が覚えていますから、その技術を買ってもらえるわけです。
・バイトから社員登用あり
アルバイトで応募して、勤務態度が良ければ正社員になることができる場合もあります。
どちらにしても、すぐに仕事が見つかりそうにないのなら、アルバイトをしながら転職活動をするのもいいかも知れません。
経済的にも精神的にも安定しますよね。
飲食業界ではやる気が重視されることが多い
確かに空白期間は面接で不利ではありますが、昔に比べて個人のさまざまな事情が増えてきているのも事実です。
終身雇用制は崩壊していますし、飲食業界では転職なんて、もともと当たり前の世界。
うつ病や引きこもりなどで、空白期間があるなんていうのも、もはや特別の話ではありません。
「うつ病と診断されて、半年のブランクがありますが、今は完全に回復したので、少しでも早く働きたいです!」とはっきり言えばいいのです。
それでもブランクが気になるなら
絶対に再就職しなくてはいけない。
でもやっぱりブランクが気になる・・。
そんな方は、いやそんな方ではなくても、仕事探しには転職エージェントに登録することをお勧めします。
一人で仕事を探しても、ブラック企業の確率が高いですし、無駄な面接回数を増やしてしまいがちですよね。
その度に、履歴書をみて笑われたり、ブランクについて説明しなければいけないわけです。
どんどん応募するのが億劫になるという悪循環に陥ることは避けたいところ。
「最初から転職エージェントに申込んでおけばよかった!」
となるわけです。
普通の転職サイトと転職エージェントの違いは、「面談がある」ということです。

その道のプロ(この場合だと飲食業界に精通した人)であるアドバイザーに、アドバイスをもらったり、面接や履歴書の書き方などの対策を教えてもらうことができるのです。
エージェントは、企業とのマッチングが仕事なので、言わば会社と求職者の仲介役となってくれるわけです。
ブランクがあることを、あらかじめ面談で話しておけば、企業側もある程度は分かったうえでの面接になりますし、最近の傾向などから面接のアドバイスももらうことができます。
一人で就職活動するよりも、成功する確率があがるのは明らかですよね。
なんといっても、すべて無料なのですから、登録してサービスを利用しない理由はありません。