悩み・トラブル

飲食業の正社員「辞めたいけど辞められない」対処法を教えます!

退職したい男性

飲食店で働いていたら、辞めたくなることが多いですよね。

「もうこんな職場は辞めたい!」

 

でもよくわからない”辞めることができない雰囲気”があって、困っていませんか?

本当に辞めたいけど、真面目な人ほど、他の従業員や会社のことを考えて、行動に移せない人が多いんですよね。

それ以外にも、ブラック企業を辞めると、仕返しをされそうで怖いという人もいるかもしれません。

ジュンイチ
ジュンイチ
実際に飲食業で働いていると、「誰々が飛んだ(バックレた)」ということがよくあります。

 

そんなふうに揉めることを考えると、踏み切れなかったりしますよね。

 

では、法的に「辞めたいのに辞めることができない」なんていうことはあるのでしょうか?

結論からいうと、よほどの特別な契約を交わしていない限り、辞めることができないということはありません。

イクヨ
イクヨ
法的には2週間で辞めることができます。

とはいっても、できるだけ穏便に退職したい!次の職場を探してから退職したい!という方も多いと思います。

何度も飲食店を辞めてきた筆者が、飲食店で働いていて「辞めたいけれど辞めることができない」と悩んでいる人の為の情報をまとめました。

飲食店の正社員が辞めたいと思う理由

厚生労働省の産業別入職率・離職率の資料

※参照元:厚生労働省の産業別入職率・離職率の資料

飲食業は離職率の最も高い職業の一つですが、どういった理由で辞めることが多いのかをまとめてみました。

・仕事が体力的にキツイ
・労働時間が長い
・労働時間が不規則
・休みが少ない
・クレームが辛い
・人間関係がうまくいかない
・給料が安い
・やりがいがない
・その他

挙げだしたらキリがありませんが、大まかにはこのような理由に分類されるのではないでしょうか?

仕事が体力的にキツイ

職場や職種によってその仕事量は異なりますが、ほかの職業に比べて総合的にキツイのが飲食業です。

体力が必要な仕込みもありますし、スピードが要求されることもあるでしょう。

週末や祝日などのピーク時は、出勤するのが億劫になるぐらいハードだったりもしますよね。

急にバイトが休んだり、辞めてしまったりして、負担が大きくなることもしばしば。

慣れることがいちばんですが、いつまでも体力的にキツく感じるのなら、その職場はあなたに向いていないのかも知れません。

 

労働時間が長い

飲食業だと、1日の労働時間は12時間以上が当たり前!という方も多いと思います。

でも労働基準法では1日8時間が基本ですから、長すぎると感じて当然です。

法律に従った残業代が支給されているならまだしも、サービス残業になっているのなら、十分に辞める理由になります。

1日12時間労働の残業代

1日12時間働いているとすれば、残業は4時間。

全国の最低賃金の平均額は900円なので、1日の残業代は最低でも4,500円になります。

900円×4時間×1.25(残業手当)
=4,500円

週休1日なら、31日ある月だと、残業時間は過労死ラインの80時間を軽く超える135時間となり、残業代は最低でも151,875円となります。

最低時給の平均額900円で計算したとしても、給料と合わせると、月に311,175円はもらっていないとおかしいということになるわけです。

全国の最低賃金の平均 900円
12時間労働の残業代 4,500円
月の通常労働時間 177時間(31日ある月の場合)
最低賃金での月給 159,300円
月の残業時間 135時間
月の残業代 151,875円
残業代を含む月給 311,175円

あくまでもこれは、休みが週に1回だけで、1日に12時間労働している人の最低賃金での平均額であって、休憩時間や深夜労働によっては、もっともらえることになります。

長時間労働に見合った給料をもらっていなければ、働く意欲がなくなって当然ですから、こちらも十分に辞める理由になるといえます。

 

労働時間が不規則

今日は早番で明日は遅番。

シフト制で働いていると、労働時間が不規則になりますよね。

これが一定範囲の時間の中でなら、問題ないのですが、生活のリズムが狂ってしまう場合は要注意といえます。

不規則な労働時間によって起こること

・体調が崩れる
・寝不足で働くことがある
・疲れがとれない

不規則な労働時間や、深夜労働については、法律ではあまり守られていませんが、人によっては体調を壊す大きな原因となりえますので、体に何か起こる前に辞めるというのも自己管理の一つだと言えるでしょう。

 

休みが少ない

給料は少ないけど休みさえ多ければ我慢できる、という人も少なくないと思います。

それなのに世の中は週休二日制が当たり前になって、祝日はどんどん増えていく流れに反比例して、飲食業の拘束時間は増えていくばかりです。

こちらは風邪をひいて熱を出してても休めないのに、世間の人を見ていると、休んでばかりいるように見えますよね。

世間が休むときに働くのがサービス業ではありますが、その代わりの休みをもらえないどころか、休みを減らされることすらあるのではないでしょうか?

2019年の4月から「働き方改革関連法」が施行され、年に5日は有給休暇を与えないといけないことになりましたが、それすら守られないような会社なら、早急に対策をとるべきです。

 

クレーム対応が辛い

クレームは対応したことがある人にしかわかりませんが、相手はこちらが困ることを一生懸命言ってくるわけですから、本当にエネルギーを使います。

まともな人とも限りませんし、場合によっては酷いことばを浴びせられたり、暴力を振るわれたりすることもあります。

その場だけでは済まなくて、しばらく引きずることもあるので、精神的なダメージはかなりのものになります。

接客をするなら、ある程度はクレームに対応しなければいけませんが、筆者の経験上では、地域や客層によって、その質は大きく異なります。

わけのわからない人や事件が多くなってきていますから、場合によっては、クレームが辛いというのも辞める理由になる得るのではないでしょうか。

 

人間関係がうまくいかない

社長や上司、先輩、後輩やアルバイトにパートさん。

飲食の人間関係って難しいですよね。

いろんな人が働いている飲食店ですから、トラブルメーカーが入ってくる確率も高いですし、長年勤めていて扱いにくいアルバイトやパートさんがいることもあるでしょう。

人間関係をよくするための努力も大切ですが、相手があってのことですから、自分ではどうにもならないこともありますよね。

とくに上司や先輩との人間関係がうまくいかなければ、その先もずっと苦しまなければいけなくなりますから、いっそのこと新しい職場に移った方が、精神衛生上的にもいい選択かも知れません。

 

給料が安い

日本の平均年収は441万円

飲食業の平均年収は約300万円

飲食業と言っても多種多様ですが、一般的な飲食店の給料の平均額は約25万円といわれています。

もちろん額面上の総額ですから、手取りは20万円ちょっと。

世間では何十万円ものボーナスが、年に2回もらえたりしますが、飲食業だともらえなかったり、もらえても寸志程度というところがほとんどです。

将来を考えて、急に不安になる時が来ますよね。

あまりにも給料が安すぎると、働く意欲もなくなってしまいます。

もし現在の給料に満足がいっていなくて、あがる希望も持てないのなら、そんな職場は一刻も早く辞めるべきかもしれません。

 

やりがいがない

飲食業で働くことを決めたときには、飲食に「やりがい」を感じたからだと思います。

・料理がうまくなりたい
・お客さんを笑顔にする接客がしたい
・一流のバーテンダーになりたい
・店をうまく切り盛りしたい

でも気が付くと、料理にこだわりがなくなっていたり、マニュアル通りの接客しかしなくなっていたり、売上ばかり気になるようになっていたり・・。

もちろん仕事として割り切って、相応に働くのもいいと思いますが、一生その仕事に就くのならちょっと寂しいですよね。

人間は大なり小なり、社会貢献をすることで、幸福感を感じたりもしますし、仕事に誇りを持ちたいという気持ちがあるはずです。

それがいつの間にか、会社のやりがいにすり替えられていたり、やりたくないことをやっていたりということになっていたら、軌道を修正しなければ、いつか後悔することになると思いませんか?

一度やりがいについて、考え直してみることをおすすめします。

 

その他

飲食店で働いていると、不満があるという以外にも、辞めたいと思う時があります。

・ステップアップしたい
・独立したい

料理人なら、新しい技術を身につけたかったり、レベルの高い店で修業がしたいなどの理由がありますし、ホールなら、もっと責任がある職場や、マネージャー候補として働いてステップアップを目指したいという方もいらっしゃるでしょう。

独立をしたり、独立の前に理想に近い職場で働きたいという時期があるかも知れません。

自分のやりたいことを第一に考えて行動したいものです。

 

なぜ辞めることができない人が多いのか

辞めたい!

でも辞めれない・・

なぜ飲食業は、辞めたいのに辞めることができない人が多いのでしょうか。

常に人手不足

人手不足といわれる飲食業界ですが、とくに正社員が一人抜けると、そのポジションがまわらなくなったり、残りの人で負担することになるので、罪悪感から辞めることができない状況になってしまいます。

連休などの繁忙期が控えていたり、大学生のアルバイトが入れ替わる時期だったり、新店がオープンしたりで、タイミングを考えだすと、なかなか辞めると言い出せなくなってしまうのが飲食業なのです。

仕事への責任感

普段は「辞めたい」という従業員がいたら、辞めないように説得している立場だと、自分が辞めるとは言いにくいですよね。

とくに店長や責任のある立場だと、責任を放棄するような気持になってしまいます。

後輩が育ってから、新人教育が終わってからなど、仕事が一区切りするまで我慢しようとする人が多いようです。

会社に嫌がらせをされないか不安

人手不足を振り切って辞めたりすると、会社に嫌がらせをされるのではないかと、不安になって辞められない人もいます。

はたで聞くと馬鹿馬鹿しいと思えるかもしれませんが、筆者も実際に最後の給料を減らされたり、源泉徴収を送ってこないなどの嫌がらせをされたことがあります。

給料を握られているのは不利ですよね。

今ならそんなことをされても対処できるのですが、その時は知識がなかったので泣き寝入りです。

それにそういう人が実際に多いから、退職を代行するような仕事も成り立っているわけです。

退職を告げてから退職するまでの期間、働き辛いのは覚悟しなくてはいけません。

次の仕事がみつかるか不安

手に職と経験があったり、自信を持って実績があると言える人はまだしも、飲食業界ってハッキリ言うと、世間からは”誰でもできる仕事”とみられているわけです。

繁忙店を切り盛りできたり、いろんな状況に対応出来る接客があるなど、素晴らしい能力があったとしても、なかなか評価されにくいのが現状です。

次の仕事をさがしてから、辞めればいいだけの話なのですが、自分に自信がないので転職活動にも踏み切れない人もいるわけです。

履歴書が空白だらけだったり、転職回数が多かったりしたら尚更ですよね。

仮に新しい仕事がみつかったとしても、自信がない人が自分で探した会社なわけですから、ブラック企業である可能性も高いのです。

気にせずに辞めればOK!

本当は辞めたいけれども、なんとなく「退職=悪い」という固定概念から、辞めると言い出せないこともあります。

社長や上司に辞めたい意志を伝える時に、理由を聞かれることを気にしたり、転職活動での面接でも、前職を辞めた理由を聞かれることが気になるわけです。

ですが、私たちは会社の奴隷ではありませんから、辞めたいときに辞めればいいのです。

理由なんていりません。

そもそも「辞めたい」と思わせる環境でしかない会社に責任があるのです。

 

とはいっても、いざ辞めるとなると、不安もありますよね。

・引き止められたらどうしよう
・辞める時に嫌がらせをされないか

飲食業で、何度も退職を繰り返してきた筆者が、そういった不安にどう対処していくべきかを解説していきます。

 

引き止められた時の対処法

引き止められなかったら、それはそれで寂しい気もしますが、人手不足の飲食業界ですし、仕事を覚えているわけですから、余程のことがない限り一度は引き止められることになると思います。

そんな時どうやって対処すればいいのでしょうか。

辞める意思をはっきり伝える

上司に当たる人に「今月いっぱいで辞めさせてください。」と伝えれば、法的には2週間後以降であれば、退職することができます。

会社の規則で1カ月前だとか3カ月前だとか言われるかもしれませんが、法律が絶対なので守る必要はありません。

もし書類にするのなら「退職願」はお願いするだけなので、必ず「退職届」と書くようにしましょう。

会社との関係が悪くないのであれば、円満に退社するために、多少は期間を融通してあげるのもいいかも知れませんが、そうでなければ辞めるのを伝えた後は、できるだけ早くその職場から離れた方がいいでしょう。

長くいればそれだけ問題が起きる可能性が増えるからです。

とにかく、引き留められても、隙を見せないことが大事。

どうせ辞めるなら使えるだけ使ってやろうと、考えられるのがオチということがほとんどだと思っておくのが得策です。

いちばんいいのは、次の職場が決まっていることです。

そうなると、引き留めようもありませんからね。

嫌がらせをされないための対処法

最近はSNSも普及しているので、あまり大胆な嫌がらせをしてくることはないと思いがちですが、ブラック企業では未だに、給料の未払いなどの嫌がらせをしてくることがあります。

もっと酷いところだと、給料を払わないどころか、「急に辞められて損害が出たから賠償しろ」などというところもあるようです。

心配ならいちばんいいのは、「もし辞めた後に嫌がらせを受けたら、労働基準局に行きます」とを伝えておくことです。

でも何も起こっていない段階で、そう伝えるのはなかなか難しいですよね。

とにかく労働基準局に行くという建前で、労働基準法に違反している証拠となるものを集めておいて、実際に嫌がらせをされたら、本当に相談に行けばいいのです。

何か起きそうだと感じているなら、早い段階で労働基準局に相談して指示を仰ぐのがいいかも知れません。

そうすれば安心して辞めることを伝えることもできますよね。

辞めたいけど辞めれないまとめ

飲食業の辞めにくい風潮

実はこちらが思っているほど、経営者は気にしていません。

なぜなら、飲食店の経営者なら飲食業の離職率の高さを理解していますし、自分の会社がどれくらいの待遇なのかもわかっているからです。

実際に従業員が一人やめたぐらいで店が傾くことは、滅多にありませんし、もし傾いたとしてもそれは経営者の責任であって、従業員には何の責任もありません。

会社に感謝の気持ちがあったとしても、辞める会社のことよりも、自分の将来を大切にするべきです。

ジュンイチ
ジュンイチ
いくら会社のことを考えて、退職を引き延ばしたとしても、なんの見返りもありませんよ。

 

辞めると決めたなら、会社を裏切るような気持ちになるかも知れませんが、辞めることを伝える前に、次の職場を決めておくのがベストです。

もちろん次の職場を、探す前に伝えても問題のない関係性なら、それに越したことはありませんが、みつからない場合に居づらくなるかも知れないことを、頭に入れておきましょう。

次が決まっていれば、気持ちに余裕もできて、なにか問題が起きても客観的に対処することができます。

逆に転職活動も、働きながらの方が印象もいいですし、焦らなくて済むというメリットもあるわけです。

 

せっかく転職先が決まっても、また同じような職場だったら何の意味もありませんから、転職の目的をしっかり持って、転職活動に挑みましょう。

>>理想の職場に転職する方法とは

 

 

 

会社に感謝