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飲食店は異動(転勤)が多いのはなぜ?その頻度などを経験者が語る

転勤する社員

チェーン店の飲食店で働いていると、異動が多くて嫌だ!という人も多いと思います。

嫌な職場なら異動するのは嬉しいかもしれませんが、やっと慣れたと思った職場で異動させられるのは、精神的にもキツイですよね。

しかも理由もわからずに、頻繁に起こるなら尚更です。

実際に、飲食チェーン店を2社ほど経験した筆者が、飲食店の異動について、お話したいと思います。

ちなみに、一般では同じ勤務先で部署が変わることや、引越しを伴わない勤務先の変更を「異動」、勤務先が変わること「転勤」と呼びますが、ここでは「異動」で統一したいと思います。

こんな飲食店は異動が多い!?

深夜の街

飲食店は異動が多いと言っても、異動先があることが前提ですので、ある程度以上の複数の店舗を持った企業に限られることになります。

いわゆるチェーン展開をしている会社は、異動が多い確率が高くなるということです。

 

筆者の大手居酒屋チェーン店の経験では、店長になるまでは3カ月単位で異動があり、店の責任者になってからは半年単位での異動になりました。

中規模のファミレス的なチェーン店で働いていたときは、異動の可能性はあったものの、実際に異動することはありませんでした。

この違いは何かというと、大手チェーンは、必要に応じて異動させるのではなく、定期的に移動させることが、ほぼ決まっているということです。

それがルーティーン(決まった仕事)なので、個人の事情や、意見などは関係なく決まってしまいます。

ジュンイチ
ジュンイチ
知り合いの大手ファミレスチェーン店の店長も、半年での異動が当たり前だと言っていました。

ただ、そこまで酷いというわけでもなく、自宅から通える範囲であることがほとんどですし、既婚者はある程度考慮されることもありました。

勤務先の異動は、同時に昇進の辞令をもらうチャンスでもあるのです。

 

ちなみに中規模チェーン店では、異動はありませんでしたが、自分が所属している店とは別に、人手が少ない店舗を掛け持ちして勤務するような状態でした。

それはそれでしんどいです。

飲食店はなぜ異動が多いのか?

嫌な辞令を持ってきた上司

売上が悪い店や活気がない店に、出来る社員を送りこむ。

チェーン店ならではの質の均等化を図る。

いろんな理由があって、異動が多いのはわかりますが、それは他の職種も同じはず。

なぜ飲食店だけ、こんなに異動が多いのか気になりますよね?

 

3カ月に一度のペースで異動させられていた、大手居酒屋チェーン店で、筆者が感じたいちばんの理由はこれです。

社員の慣れあいを防ぐため

いろんな店舗を経験することで、スキルを磨くことができるから、といいたいところですが、筆者はそれよりも、社員がその店に慣れ切ってしまうことを防ぐために、異動を繰り返しているように感じました。

わかりやすくいうと、社員が悪いことをしないようにするためです。

 

なんとも幼稚な考えに思えるかもしれませんが、大手のチェーン店といえば、人の入れ替わりが激しく、普通の会社では雇ってくれないような人も入ってきます。

実際に不正でクビになる社員も多いですし、ずっと同じ店にいると慣れてきて、悪さを働くことも多いのです。

具体的には、レジ金や買い物金を一時的に拝借したり、原価率が上がっているのに、怒られないように操作したり、アルバイトだけに働かせて自分は寝ていても営業できる環境を築いたりなどです。

ジュンイチ
ジュンイチ
とくに昔はひどかったです。

一概には言えませんが、異動が多い会社ほど、会社と社員との距離が遠くて、信頼関係も少ないのかも知れませんね。

異動が多いとデメリットも多い!

同じ会社内での異動といっても、従業員にとっては、働く環境がまったく変わるわけですから、デメリットもたくさんあります。

出会いがたくさんあってうれしいという人もいるかも知れませんが、人見知りだとその度に初めからやり直さないといけないので辛いですよね。

そんな異動のデメリットをまとめました。

せっかく築いたものが・・

目標に向かって頑張ってきた。

人間関係も良くなったし、アルバイト教育も実ってきた。

さあ、もう少し頑張れば、売り上げも上がるはず。

そんなときに異動の話が出てくるわけですから、肩透かしを食らったような気持ちになることも少なくありません。

バイトとの関係が難しい

店長や社員がコロコロ変わると、アルバイトも前の社員と比較して、いうことを聞きにくかったりします。

その店はアルバイトの方が長いわけですから、自分たちが仕切っているような態度をとって、新しく来た社員が仕事のできない人なら、無視するような店もあるのです。

酷いところだと、アルバイトが、社員を何日で辞めさせるかを楽しんでいるような店もありました。

筆者は大丈夫でしたが、それで精神的に追い詰められた社員も多かったと思います。

通勤時間が変わる

労働時間の長い飲食業ですから、できるだけ通勤には時間をかけたくないところですが、勤務先が変わると、当然のことながら、通勤時間が変わります。

30分以内だった通勤時間が、1時間になるだけで、ただでさえ少ない自分の時間が1時間も減ることになるわけです。

電車通勤だと、疲れて寝過ごしてしまったりもしますし、車通勤だと事故の確率が増えることにもなります。

単身赴任や引越しを伴うことも

異動といっても、エリア内で異動することがほとんどで、家族がいたとしても問題がないことが多いですが、引越しを伴うような異動もないわけではありません。

エリアが広ければ、通うには厳しい距離への異動もあるでしょうし、異動先で本腰を入れて欲しいと思われたら、引越しを求められるかもしれません。

また人手不足の店に、期間限定で応援に行かされることなども、よく聞く話です。

筆者の場合は、引越しをしたことはありませんが、会社の寮(マンションの一室)で、暮らしたことが2度ほどあります。

事実上の引越しですが、準備期間などもないので、着の身着のままで、本当に寝るだけの場所でしかありませんでした。

若いうちはいいですけど、あまり年を取ってから異動が多いと、疲れるのは確かですね。

ちなみに寮の費用は、水道光熱費込みで2万円でした。

引越しの費用などが気になる人も多いと思いますが、法的な制限はなく会社によって条件は異なるので、「就業規則」や「労使協定」を確認してみるといいでしょう。

優良企業ならすべて会社持ちが当たり前ですが、飲食業ではあまり期待しない方がいいかも知れません。

異動を断ることはできるのか

出来れば異動はしたくない!

会社との距離が近い職場ならまだしも、大手チェーン店で異動を断るというのは、特別な事情がない限り、なかなか難しいかもしれません。

社員を頻繁に異動させること自体が、運営の方針になってしまっているからです。

一つの店をじっくり育てていこうという考えではなくて、人を変えてしまおうという考えに近いということですね。

そもそも異動が嫌なら、大手のチェーン店で働くというのが、間違いのもとといえるでしょう。

飲食店の社員の異動まとめ

大手のチェーン店では、異動が多いのは当たり前です。

嫌なら店舗数の少ない店や、他に店舗がない店を選べばいいわけですが、それでもいつ新しく店舗が出来てもおかしくありません。

飲食店に限ることではないですが、ある程度の異動は、我慢しなくてはいけないのかも知れませんね。

 

とはいっても、あまりに異動が多いと、ストレスがたまるのも確かです。

環境に慣れるには、ものすごいエネルギーを使いますし、人間関係で疲れてしまうこともあるでしょう。

年を取ればとるほど、環境に適応する能力も下がってくるものです。

でももし「今の会社は異動が多くていやだ!」と思っているのなら、それは異動ではなく、考慮してくれない会社自体が嫌になっているのではないでしょうか?

本当は転職したいけれど、それも億劫・・

みんなどう考えてるのか知れば、ちょっとは気が紛れるかも、というのなら何も解決はしません。

異動のない(少ない)、将来的にも安心して働ける職場を探してみるのがいいと思います。

探してみるだけなら何もリスクはないのですから。

>>異動(転勤)の少ない職場を探す方法とは